今回はセットアップのススメということで,打つ前の下準備セットアップについて書いていこうと思います。
セットアップ・アドレス何の違い?となるので,ここではセットアップ→アドレス(打つ直前の完成形)に至るまでの所作・手順というふうに考えていただければと思います。
このセットアップ→アドレス→スイングの流れでは,一番最初に動作として現れます。
この動作の流れはルーティーンと呼ばれますが,この最初をどうするのか。という問題です。
千差万別のゴルフ。私が考える基準について解説していこうと思います。
アドレスに至る所作にエラーは隠れている
さて,みなさんはどのようにアドレスまでの流れを構築していますか?
そんなに考えてない。テキトー。こんな感じ。まあ色々あると思います。
私は,ゴルフという競技は,クラブヘッドでボールを打つという原点から考えています。
なので,まずはクラブヘッドをボールに対してセットすることから始めます。そして,次は腕グリップ,グリップや腕のポジションが決まったら体幹の位置や方向,前傾角がある程度決まると思います。その体幹をうまく回転安定できるように脚の位置や重心位置が決められます。なので,ボールに近い順に決まっていくイメージです。

もちろんアドレスには自分に適したアドレスがあるので,BalanceGolfセットアップを推奨します!
このような順番を決めてあげると,様々なライに対応することができます。そして,セットアップにも迷うことなくアドレスできるはずです。なぜこのような順番なのか。
飛球はクラブヘッドが決める!!
まず大切にしたいことは,クラブヘッドのセットアップです。
Dプレーンで計算されるように,アイアンでは75%,ドライバーでは85%,パターでは95%以上がフェースの方向に依存しボールが飛んでいきます。そのため,ターゲットに対して極限までフェースをスクエアにしたいというのが私の考えです。
なので,まずはクラブのフェースの向きとライ角を決める作業をしたいのです。
ここでよく起こる問題があります。
フェースってどこを向ければターゲットに対してスクエア(目標向いてる)なの?って問題です。
ターゲットに対してスクエアとは?
まず前提として,ドライバー、地面から打つフルショット、ショートアプローチ、パッティングこの4つは違うセットアップになります。
もっとも迷う地面から打つフルスイングのセットアップを見ていきます。
まず、スイング中にゴルフクラブはトゥダウンという現象が起こります。このトゥダウンという現象は、悪いものではなく起こらなければならない現象です。

フルスイングすると、このトゥダウンした状態でインパクトを迎えます。なので、このトゥダウンを見越してセットアップすることが私は理想的だと考えています。
なので、スコアラインはターゲットに対して垂直状態だとセットアップ時ではターゲットより左を向きますが、インパクトではトゥダウンによりターゲットに向くようにセットアップすることがいいと思います。セットアップの状態では少しトゥが浮いた状態が理想的です。もちろん自分に合ったライ角にクラブをセッティングすることも大切です。

じゃあ同じフルスイングするドライバーはどうなのか。
これもインパクト時にフェースがスクエアに近い状態がいいと思います。あまりトゥダウン状態ではインパクトを迎えたくないと考えていますが、推奨された前傾角よりハンドダウンにすることはおすすめしません。クラブのライ角を変化させるか、自分に合ったシャフトを選ぶことで改善できます。
しかし、ドライバーはティアップしアッパーブローで打つという特徴があります。アッパーということはローポイント(クラブの最下点)を過ぎた後にインパクトすることになるので、フェースが閉じやすくなります。なので、セットアップ時では少しフェースが開いた状態がいいと考えられます。
迷ったら、クラブを浮かせてボールにセット。この時スクエアになるようにしてみましょう。
アッパーで打つドライバー独特のセットアップ変化です。
ショートアプローチのセットアップ
では、フルスイングしないショートアプローチはどうなのか。
ショートアプローチは遠心力がかからない(弱い)ので、トゥダウンが発生しないスイングです。
なので、ベースはフェースをターゲットに対してスクエアにセットすることがいいと考えています。

また、ショートアプローチの場合フェースを開いたり、閉じたり様々な使い方があります。その時もできる限りフェースはターゲット方向に向けておきたいと考えています。
しかし、先ほどあげたDプレーンのフェース依存率はかなり低下する(だいたい65%)ので、face to pathをチェックしながら方向性を覚えていく必要があります。

パッティングはシンプルに
ショートパットの成功率は、フェースをターゲットに対してどれだけ正確にスクエアにヒットできるかにかかっていると言っても過言ではありません。
なので、ターゲットに対してスクエアにセットできるかとても重要です。
もちろんフェースアングルだけでなく、ライ角も正しくセットアップできるかとても重要です。
ライ角は目に見えにくい部分なので、鏡や動画などを撮影して日々チェックすることをおすすめします。

シャフトの傾きの基準
フェースの向き、ライ角について基準を書いてきました。
最後の項目はシャフトの傾きです。
シャフトの傾きはあまり重要視されませんが、これもとても重要な要素です。
シャフトの傾き(シャフトリーン)は、セットアップではどのようになっていることが理想的なのでしょうか?
スタックアンドチルトの考え方が私は好きです。
スタックアンドチルトの考え方は、ローポイントでシャフトは垂直、フェースはスクエアです。
なので、ローポイントより手前で打つアイアンはフェースがオープンになるよ。という感じになります。
私的にはオープンは少し怖いのでスクエアでいいんじゃない?と思いますが、ここでのシャフトの傾きについての考え方は理想的だと考えています。
すごくシンプルにローポイントでシャフトが垂直。なので、レートヒットさせたいアイアンやウェッジは少しシャフトリーンが倒れ、FWやHBはほぼ垂直だけど少し倒れてる状態。アッパーで打ちたいドライバーはほぼ垂直でアドレスします。
このようなセットアップが簡単で、迷いなくできると思います。
作り方としては、まずローポイントにクラブをセットします。シャフトは地面に対して垂直です。
ここからグリップの位置を変えずにボールに向かってセットするだけ。お手軽です。

シャフトを大きく傾けて、構えられていたプレーヤーでひっかけを量産してる場合、フェースが閉じているのをシャフトの傾きで打ち消していることもあります。シャフトをまっすぐにするととんでもないぐらいフェースが左を向いていることに気付かされるので、ひっかけの原因を取り除くこともできるのです。
いかがでしたでしょうか。
セットアップでのクラブの考え方。とてもシンプルになっていただけると幸いです。
色んな身体の形があり、様々なアドレスがあります。しかしルールはクラブでボールを打つこと。
ここさえブレなければ大きく外すことはないと思います。
次回は、グリップについて書いていきたいと思います。お楽しみに!!
コメント