さて今回はパッティングについて!
パターは入ればいい。そんなこともありますし,実際入るパッティングが一番です。
しかし,パッティングは安定的にストロークしパットの調子は安定的になるべきです。
これはツアープロたちで考えると平均パット数が0.5打変わるだけでかなり大きな差が出ます。年間100ラウンド試合でラウンドするとなると。
100✖︎0.5なので年間50打も変化してきます。これはデカすぎる数字です。
一打でも減らさなければならないツアー。その一打の中身も拘らなければならないのがツアーの世界です。
今回は安定的にストロークするために基礎的なパッティングの方法について解説していきます。
何事もフェースの向きが重要!
まずカップインの確率を上げるには,フェースアングル(フェースの向き)が重要になります。
フェースの向きがなぜ重要になるのかというと,例えば,真っ直ぐ1メートルのパッティングでボールがカップのセンターより2度違う方向に打ち出されるとカップインはしません。
2メートルになると1度まで。
と,距離が長くなるにつれてどんどん精度を要求されるようになります。ということは,どれだけ正確にターゲットに対してボールを打ち出せるかがとても重要だということです。
パター選びがとても重要
ターゲットに対して,フェースを真っ直ぐにセットアップし,ターゲットに正確に打ち出す。
これが最もシンプルな精度アップの秘訣だと思います。
ここで重要なのは,パター選びです。
皆さんはパター選びはどのような判断で使用,購入されてますか?
我々プロは感覚的にこのような判断をして使用します。
フェースがターゲットに真っ直ぐ向いているかどうか
はア?
って感じかもしれません笑
しかし,これはとても重要な感覚です。
パターはモデルや形状によってフェースの見え方やバランスが違います。
そして,製造過程の誤差によって同じモデルなのに全く違う形状に見えたりします。
しかし,それはあくまで感覚の問題であって製造に問題があるわけではないのです。多分。

セットアップした時に真っ直ぐセットアップできるか(速さが大事。素早く正確にセットできる=自分に合った形状,モデル)が重要と考えて良いと思います。
アンカーをイメージする
過去に長尺パターが一斉を風靡しました。

現代も禁止にはなっていませんが,使用するプレーヤーはかなり減ってしまいました。
このパターを使うメリットはパッティングにおける重要なアンカーが固定できるという理由があります。
長尺パターを使用しなくなった理由は「アンカリング禁止」というルールが誕生したためです。
アンカリングとはパターを3点でもつことの禁止,肘から先を体に固定させて打つことの禁止です。
この長尺パターを使うことで,自分の胸郭や溝落にパターのグリップエンドを当て固定することで,パターの支点が狂わないので,安定的にストロークできるという利点がありました。
この支点(アンカー)が狂わないことはショートパットにおいては絶大的な効果を発揮するため,このアンカリングは禁止になったということです。
ルールすら生まれてしまうということは,このアンカーを固定化することはとても重要だということです。
アンカー(支点)はセンターからややリード側がいい
さてこのアンカーですが,体のセンターに形成することがオーソドックスだと思います。しかし,センターよりやや左に形成することもあります。ゴルフスイングから考えるとセンターよりリードサイドに少しアンカーポイントを意識してるほうがいいのかなと思います。
これも個人差があり,効き目やイメージの出し方によって変化して良いと思います。
このように身体のセンターにアンカーをイメージする方法。

そして、リードサイド(右打ちなら左手側)にアンカーをイメージする打ち方があります。

このようにアンカーをイメージすると、支点が安定するため、フェースアングルもとても安定します。
アンカーポイントで使うパターが変化する
さて、この2つのアンカーポイントでストロークは大きく安定するでしょう。
その時、この2つのストロークタイプで使うパターの形状も決定してきます。
まず、センターにアンカーを設けたいプレーヤーの場合、アドレス、インパクトではほぼシャフトが地面に対して真っ直ぐになることが重要です。そのため、パターのネックの形状がストレートか殆どオフセットが入ってない形状が理想的です。


アンカーがリードサイドなら、オフセットのパター
リードサイドにアンカーを設けてストロークする場合、パターはオフセットなものがいいでしょう。


このようにアンカーポイントによってつかうパターのオフセットも変化します。
なぜ変化するのかは、ボールが打ち出された角度(上に飛び出す角度)がボールの転がりにとても影響するから。
この打ち出し角が、1〜3°ぐらいが僕は理想的だと考えてます。なので、オフセットがないパターをシャフトリーンを倒してインパクトしてしまうと、ロフトがなくなってしまい打ち出し角が0°以下になってしまいます。そうなると、打ち出されたボールはバウンドして違う方向に跳ねてしまい、上手くセットアップできてるのに、違う方向に飛んでいってしまいカップインしない。といったことが起きてしまいます。
リードサイドにアンカーを設けたい。しかし、見た目はセンターネックのようなオフセットがないパターがいい。そういう場合は、ボール位置をリード側にしてみましょう。そうすると、アンカーポイントの真下にボールをセットできるので、インパクトでシャフトがリード側に倒れることなくインパクトでき、理想的なロフト、そして、フェースアングルでインパクトできると思います。
どうしても合うパターがない!場合は、ファインチューンで自分だけのパターをつくってみましょう!いいヒントになると思います。
次回は、シャフトについて。ゴルフスイング中にシャフトがどう動くのか。フィッティングって一体何をしてるのか。自分に合うシャフトってなに?
謎多きシャフトについて解説していきます!
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