今回はグリーンリーディングについてヒントになればと思い書いていきます。
グリーンリーディングが得意というプレーヤーはほんとに見たことがありません。
ゴルフ場のレジェンドキャディのお姉様にグリーンリーディングについて聞いても、得意という方は少なく、経験があるからわかってる(経験則)。という意見があり、聞いた当時はそうなんだ！と驚きがありました。
どうすればグリーンリーディングが上手くなるのか。そもそもグリーンってなんで曲がるのか。
このグリーンリーディングについて書いていきます。
グリーンは『重さ』で曲がる
まずグリーン上では、ボールはどういう原理で曲がるのか。それを理解するのが先決です。ボールが曲がる原理として、芝生と傾斜があります。この2つを注意深く確認する必要があります。
芝生は『抵抗』として考えます。なので、真っ平なグリーンがあるとすると、芝生が長いとボールは転がらない。短いとボールはよく転がる。
傾斜はボールが接地している地面の傾きです。例えば真っ平なグリーンであれば、重力によってボールの重心を真下に向かって引っ張るためボールは静止します。しかし、傾斜にボールを置くと、傾きの低い方向にボールは引っ張られるため転がります。
なので、芝生という抵抗があるとボールは止まることができます。グリーン上でボールをパッティングするときは、重力によってボールは曲げられ芝生の抵抗で止まります。もし同じ傾斜のグリーンがあれば、抵抗が大きければ(芝生が長ければ)曲がり幅は小さくなり、抵抗が小さければ(短ければ)ボールは大きく曲がるということです。
まずは抵抗を見極める
グリーンリーディングには順番があります。まずはグリーンのスピードをチェックします。
上記でも挙げたようにグリーンの抵抗が変化すると、ボールが曲がる幅も変わってしまいます。
パッティングはまずタッチを合わせられるのか。といことが一番課題になります。
パッティングの技術については他の記事で書いておりますので、そちらも合わせてご覧ください。
距離感を合わせる練習でよく行うのはロングパットとかミドルパットの距離を練習することです。
しかし、私が思うに地面を転がっていくので100%距離が合うことはない。と考えています。なぜかというとグリーン上は全てのプレーヤーがグリーンを踏みます。そのため、見えない凹凸が発生します。そして、芝生の生育にも差があります（キーパーはできる限り差をなくす努力をしますが、生き物なので完璧なコントロールは不可能）。なので、9割よればいいと私は思ってます。
一番距離が合って欲しいのはショートパットです。
距離が合わない＝ラインが合わない。ということなのでパット数が一番増える要因にもなるのです。
なので、ショートパットも距離感を意識して練習して欲しいと私は考えています。
ショートパットを外さない極意
ショートパットを外さない極意として、2つのエイムポイントを設定します。
一番弱く打っても入るラインと一番強く打っても入るラインです。
この2つのラインが存在すると、その間にボールを位置出せればかなりの高確率でボールをカップインさせることができるはずです。
なので、練習では大きく曲がるラインを探し、そこで2種類のラインを設定し練習します。
そうすることで、タッチがコントロールでき、ラインどりにも自信が持てるようになるはずです。
距離感はショートパットにも重要な影響を与えます。
闘いはティーインググラウンドから始まっている
では、グリーンリーディングについてです。
グリーンを読むとき、グリーンに行ってからラインを確認していませんか？
それだと遅すぎるのです。自分の持ち時間は上限があります。そして、時間をかければかける程状況は不利になります。
これはラウンドするルーティングと同じですが、プレーが早い人は上手い。と思われがちですが、早いから上手いと言えます。それは打つ前に準備が十分に整っているからです。
グリーンリーディングも同じで、グリーンに上がってボールに到着してからグリーンリーディングしてももう遅いのです。
グリーンリーディングはティーインググラウンドから始まっています。プロの場合、ピンがどこに切ってあるからティーショットはここに打とう。とグリーンのピンポジションから逆算してショットを打っていきます。なので、ティーショットを打つ前にパッティングするラインはほぼ決まっていると言っていいのかもしれません。それぐらい早くから始まっています。ツアーキャディになると帯同してるプロの得意不得意や流れを理解できているので、このホールは耐えて次のホールは攻めても大丈夫など、何ホールも先、一日の流れまで読んでアドバイスを行っています。それぐらい先読みして対応策を何個も用意して臨みます。
なので、まず初めはセカンド地点からグリーンを読む癖をつけていきましょう。
グリーンは遠くから読むと大きな勾配を見やすくなります。その勾配を確認することで、自分のボールが今どんなライに止まって、カップにはどんなラインかも想像できるようになってきます。あくまで大まかに。なんとなくで大丈夫です。
グリーンではよく動く。
グリーンではよく動いて、ラインを確認しましょう。
定点だけの情報で打つのはベテランだけです。しかし、プレーが遅れてはなりませんし、他のプレーやの邪魔にはなってはいけません。
なぜ動かなければならないのか。
それはグリーンは目だけでは読めないからです。
グリーンリーディングには目と足底感覚を並行して使います。
足底感覚とは、自分の平衡感覚を使って足底から得られる情報から、地面の傾きの情報を得ます。
五感をフル活用して、グリーンリーディングを行うほうがミスは削減できます。
やはり、目だけでは錯覚や明るさに応じて見え方が変わってきます。なので、明るい場所は高くて、暗い場所は低いと勘違いしやすいです。足底感覚はそんな色の情報には左右されません。
しかし、足底感覚も弱点があります。
例えば、ずっと上りの傾斜を登ってきてその先にグリーンがあり、グリーンを足底感覚で感じ取ろうとします。しかし、ずっと上りを歩いてきてしまったために、足底感覚がずれて、上りのラインを上りに感じなかったり、下りだと多めに読みすぎたりします。
なので、グリーン上では一旦情報をリセットし、自分は今どんな地面に足をついてるのか。と情報を整理することが重要です。なので目も併用しないとこのズレに気づくことはできないのです。
大→小と順に。上りor下→曲がりの順に。
まずは大きな傾斜から小さな傾斜の順番に確認していきます。
この作業はグリーンに到着し、自身のボールに到着する前にチェックします。ボールに到着後、自身のボールが転がっていうであろうラインの細かな傾斜をチェックします。
グリーンに到着することには、プレーヤーは大まかなラインのイメージは完成させておくべきでしょう。
そして、ボールに到着したらやっぱそうだよね。みたいに最終チェックと自分のタッチイメージの擦り合わせです。
エイムポイント（狙い目）を設定する前に、まずは自身のタッチについてイメージを膨らませましょう。
今日は自分が想定しているより早いグリーンだ。となっていると、上記で示した図では、一番大きく曲がるラインを想定しなければなりません。そしてジャストタッチだとより大きく曲がる設定をイメージすることになります。これは下り傾斜のグリーンも同じです。
思ってるより重たい、または、上り傾斜のグリーンでは、一番曲がらないラインを想定し、強く打ったらもっと曲がらないというイメージでラインをイメージします。
この上りか下か（抵抗の違い）を確認してから、曲がり幅を想定する。
この順番を間違えないことが重要です。
グリーンリーディングは前準備がとても大切です。
しっかり準備してゴルフは望んでいきたいですね。
次回は、スイング中の右腕（トレイルアーム）について！解説していきます。
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