#24 なぜうまくいかないんだ!!練習でできてコースで再現できない理由

メンタル

こんなに練習したのに…なんでコースでできないんだ
さっきまで絶好調だったのに、なぜコースに出た途端にダメになるんだ…

こういった経験はよくあると思います。
もちろん私も同じです。ゴルフ特有ということでもなく、スポーツの場面でも勉強やテストの場面でも持っているパフォーマンスを十分に発揮することはなかなか困難です。

では、どうすればパフォーマンスを発揮できるのか。
なぜ、こんなことが起きてしまうのか。
不透明な部分が多いですが解説していきます。

なぜ努力と結果が結びつかないのか

ゴルフはとても厄介で、野球やサッカーのように試合で使うフィールドで練習することは難しく、普段はゴルフレンジで練習し、コースで再現するというのが普通のゴルファーのゴルフになります。
そのため、練習とコースが結びつかないことが多く発生します。

この理由はシンプルで実際のコースでの状況と、練習での状況が全く違うからです。

練習場では安定した打席、そして人工芝のマットというのが一般的。もちろん芝の打席や土の打席もありますが、比較的打席の状況が同じです。
しかし、コースでは毎回同じ状況で打つことはほとんどありません。毎回状況は変化します。
このコースと練習場の環境変化がどれだけ練習してもうまくいかない原因です。

練習場とコースを結びつけるには、ゲーム練習とランダム練習を行い実際のラウンドに近い状況を作って練習を行うとプレーヤー自身のレベルを確認できますし、レベルアップのために何をするべきなのかも明確に理解できると思います。

ランダム練習とゲーム練習

ランダム練習とゲーム練習
あまり聞き馴染みがない練習法だと思います。

まず、よくやっているターゲットというよりマットの方向に合わせてスイングの練習をする一般的な練習をブロック練習と言います。
このブロック練習は基礎のスイングを構築するのには効果的な練習法です。ゴルフを始めてすぐのプレーヤー、スイングに変化をつけるために支点をぶらせたくないプレーヤーにとっても効果的です。
しかし、ブロック練習は決められた方向、スタンスの位置、向きと固定的な練習なので、毎回状況が変化するゴルフプレーにはあまり効果的な練習とは言えません。
ある程度打てる状況になったら、ランダム練習に切り替えるべきです。

ランダム練習は、ターゲットや距離を毎打変化させて練習を行う方法です。
毎回ターゲットが変化することで、よりゴルフゲームに近い練習ができます。
ブロック練習である程度打てる(60%程度)なったら、ランダム練習も行い、ブロック練習で行っていたスイングができるかどうか取り組みます。最初はもちろん失敗すると思います。けど焦らず、もう一度ターゲットを変化させてスイングしてみましょう。
2スイングしたら、再度ブロック練習を行い、ランダル練習でずれたスイングを修正するイメージで練習します。ブロック3スイング→ランダム2スイング→ブロック3スイング→ランダム練習。みたいなイメージです。
ランダム練習でも安定してスイングできるようになったら、ブロック練習の比率を下げてランダム練習の比率を上げて練習しましょう。

ランダム練習の総仕上げがゲーム練習です。この練習はパートナーがいれば最高です。
ゴルフの特徴として、自分の好きな距離は打たせてくれない。ということがほとんどです。
なので、よりコースでのラウンドに状況を近づけることができます。
パートナーが指定した距離と方向に向かって打つ。できたら勝ち。できなかったらパートナーの勝ち。
そのように練習するとよりレベルアップができると思います。帰りの飲み物代の支払いを勝敗で決めてもいいかもしれませんね。
現代では、練習場に模擬コースのラウンドモードを体験できる設備が増えて来ています。
そのような設備のコースモードでゲーム練習しても効果的でしょう。

フローな心を

コースでは上記のような、いかにコースに練習の状況を近づけるかの重要性が理解できたと思います。
しかし、上記のような練習でもコースではまだまだ結果に結びつきません。
ゴルフではイメージを大切にスイングすることがとても重要になります。

ゴルフでもスポーツでも身体は脳からシグナルを発信し、身体を動かしています
そのため、考える脳(左脳)からイメージする脳(右脳)への切り替えがとても重要になります。

この脳の切り替えの練習もゲーム練習やランダム練習で並行して行いましょう。
そうすることで、コースでも自然と脳の切り替えがうまくなりパフォーマンスアップの要因となります。

この脳の切り替えから起こる反応は、こうスイングしたらこうなる→うまくできなくてミス。という状況から、この状況だからこうボールを飛ばそう→ボールの飛球イメージに対して身体が反応してスイングする。という変化が起き、よりパフォーマンスアップにつながります。
またミスをしても大きなミスには繋がらず、スコアには響くまでの影響は残りません。
しかし、自分のスイングに前者のようにスイング依存の結果は、自分のスイングに原因があると考えてしまい、ラウンド途中で修正しようとしたり、訳がわからなくなってどうスイングすればいいかもわからなくなり、パフォーマンスは低下の一途を辿ることになることもあります。
あくまで、状況を判断し、この球筋を打つと決め、その球筋が打てたかどうかで判断することがプレーヤー自身のメンタルのマネージメントにも繋がります

自己暗示の重要性

ゴルフは歴が長いほど動きの修正や、メンタルマネージメントが難しくなります。
身体は脳が支配しているので、この脳をうまくコントロールするには長い年月がかかります。
動きについては、3ヶ月意識をすることで動きの自動化が進み、正確にそして意識量が高いほど動きの自動化が進みます。
メンタルマネージメントも同じで、状況を何度も経験し、そこで自分に言い聞かせることが大切です。

そこで大切なことは、否定的な言葉を使わないこと。技術的な暗示は行わないことが大切です。
否定的な事とは、〇〇してはいけない。〇〇はだめ。といった感じです。
よくあるのは、左はOBだから打っちゃだめ目の前のバンカーはあごが高いから入れちゃダメ。など。
こうなるとそこに吸い込まれるようにボールは飛んでいきます。それか意識しすぎて大きくなる逆に飛んでいって更なる難しい状況になったり。
このような否定的なイメージを言葉にするのは、確実にダメな方向に飛んでいくことにつながります。イメージするだけでもその方向に飛びやすくなります。
なので、求められている球筋だけをしっかり意識してスイングしていくことがとても重要になります。
〇〇の方向にいつも通りスイングしたら飛んでいくぞ。そう自分に言い聞かせてスイングすることがとても重要です。

毎日少しの時間でいい

メンタルマネージメントやイメージを作る練習は、毎日少しの時間でいいので取り組んでいただきたいです。
いいスイングをして、フィニッシュで決まっている姿を想像したり、先日見たプロの強烈なアプローチのテクニックを想像したり。パッティングでイメージ通り転がってカップインするボールの軌跡。など
いろんなイメージを湧き立たせて、ネガティブなイメージを取り払いゴルフやスポーツに取り組むことが重要です。

私は朝家でコーヒーを飲みながら、リラックスする時間を設けています。その時にフォーカスバンドを使い、脳の働きを分析しながらメンタルをコントロールすることを練習しています。
かなり慣れてきたのですぐに切り替えられるようになりましたが、やはり最初は難しかった。
しかし、継続して行うことでメンタルの切り替えやイメージを作る脳の働きをコントロールすることが可能になってきます。

フォーカスバンド。脳波を計測し脳の働きを調べることができる

普段から脳の使い方を意識しながら生活すると、ゴルフだけでなく、生活にも素晴らしい効果が発揮されると思います。

次回は、コースマネージメントの基礎について解説していきます!

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