#25 コースマネージメントの基礎

コースマネージメント

ゴルフにはコースをどう攻略するのか。コースマネージメントが必要不可欠です
しかし、コースマネージメントをしているつもりでもスコアに大きな影響がなく、マネージメントしても意味ないみたいな感じになっていることもあります。もしくは、マネージメントするのが面倒とか…

今回はコースマネージメントの基礎をお話していきます。
意外と知られていないコースマネージメントの世界。これを読めばスコアが5打ぐらい縮まるかもしれません。

コースマネージメントって何なの?

まずコースマネージメントについて。簡単に解説すると、コースを自分の持っているスキルでどう攻略するのかになります。

理解しなければならないことは、自分の攻略法であり万人向けのマネージメントではないということです。なのでまずは自分自身を知ることがとても重要です。
ドライバーでキャリー何yd飛ばせるのか。またブレ幅はどれぐらいあるのか。
9番アイアンでキャリーはどれぐらい飛ぶのか。また、どれぐらいのランでボールは止まるのか。
ウェッジショットでボールの高さ、スピンはどれぐらい入り、ボールの着弾地点から何ydで止まるのか。
など、自分の様々なスキルを理解しなければコースマネージメントは成り立たないのです。
今はtrackmanやforesightなど高度な弾道計測器が多くの施設に取り入れられ、多くの機会に自身の弾道を測定することができます。また、弾道計測器がなくても、コース上で距離計測、そして、ボールのピッチマークからボールの停止位置を確認することでランを計算することもできます。
まずは自分も弾道を知ることから始める。自身のマネージメントから始めていきましょう。

まずはグリーンを把握する

コースマネージメントはグリーンから始めていきます
スコアアップを目指すためには、グリーンの攻略が必要不可欠です。そしてグリーン周りについてはほとんどの方が同じマネージメントになるはずです。

グリーンは様々な形状のグリーンが存在します。全てを解説するとキリがないですが、日本に多いプラトーグリーン(砲台グリーン)マルチティアレットグリーン(二段グリーン)を解説します。

プラトーグリーンはグリーン面がフェアウェイに比べて高い位置にあり、少しでもグリーンを外すとコロコロとグリーン外に転がっていきます。プラトーグリーンは基本的に受けグリーンになっていることが多いです。受けグリーンはグリーンからフェアウェイにあるIPポイント(あとで説明します)に向かって下りになっている形状です。
そのため、グリーンの奥にボールが飛びすぎてしまうと大惨事になりやすくなってしまいます。
プラトーグリーンを攻略する際は、ピンより奥に打たないこと。これが大前提になります。グリーン手前側にピンが切られている場合、傾斜がキツく、グリーン手前側が比較的フラットな場合、グリーンに乗せないマネージメントも発生する場合があります。(東京読売GC18hなど)

鷹之台cc

マルチティアレットグリーンはピンの切られている場所によって、どこに打っていくのかマネージメントが変化します。2段、3段といったグリーンがありますが、コースによっては4段ぐらいまで大きなグリーン形状になることもあります。
基本的にはピンの切られている同じ段にボールをキャリーさせ止めることが前提になります。グリーンが硬い場合などは、手前の段にキャリーさせボールの止まる位置は上の段になるなどもあり、その日のグリーン状態をしっかり把握することがとても大切になってきます。
同じ段の高さの位置にボールが外れることは、まだアプローチでパーを拾える可能性は高いですが、違う高さの位置にボールを置いてしまうととても厄介なアプローチが残ってしまいます。低い場所から高い位置のグリーンに向かって打つ場合はまだマシですが、低い位置に向かって打つのはかなりの難易度になります。

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どのようなグリーン形状でも、ピンポジションを常に把握してラウンドすることがとても重要です。

IPポイント

IPポイントとは、コースの全長や広さを決めるポイントです。
目に見えるIPポイントは、フェアウェイのセカンド地点やグリーンの手前と奥に見つけることができます。
このIPポイントはセカンド地点では、フェアウェイの中央かつグリーン手前から決められた距離にポイントされます。グリーンは、セカンド地点からグリーン中央に向かって直線上にあり、その直線上でグリーンの一番手前側と直線上グリーンの一番奥側にポイントされます。このグリーンの2点の幅でグリーンの縦幅としています。

他にIPポイントはティグラウンド上(中央)にもあり、このティからセカンド(サード地点も)のIPポイント、グリーンの中央までの長さがそのホールの全長になります。
なので、直線的なホールでは表示された距離通りの距離イメージになりますが、ドックレッグしたホールだと長く感じたり、短く感じるのはこのIPを通る直線で距離を計測しているためです。

IPからベストポジションを見つける

直線的なホールでは、そこまでマネージメントの幅がなく、自分の持っている球筋を活かしたマネージメントが大切です。しかし、ドックレッグしたホールや、特殊なグリーン形状のホールでは、自分のスキルとホールに合わせたコースマネージメントが重要になってきます。

まず、グリーンの位置と形状をおおよそ把握します。今はGPSのカートナビなどがありとても便利です。この機能を使ってそのホールをどうマネージメントしていくか確認していきます。
例えばこのような左に曲がったホールがあるとします。フェアウェイ外は高い木が茂っており上を越すことは難しい状況とします。では、ティーショットを打つ前に戦略を立てましょう。

まずグリーンはこの位置です。ピンポジションは把握することが大切ですが、まずはグリーン全景イメージして、形状と位置を把握することから始めます。
ではこの形状のグリーンに対して、打ちやすいセカンドのポジションいわゆるベスポジを見つけます。

ここでIPの出番です。グリーンの横幅と並行な線をイメージして、セカンド地点のIPポイントに向かって引きます。次に、ティーグラウンドからセカンド地点のIPポイントに向かって並行な線をイメージしてます。そうすると、二つの並行な直線が交わるポイントを見つけられます。ここがいわゆるペスポジです

オレンジと黄色のエリアが交わっているところがベストポジション

このようにIPポイントを使うことによってセカンドショットが打ちやすいポジションを見つけることができます。

グリーン形状によってセカンドポジションを考える

次はグリーンの形状によってセカンドのポジションを考えていきます。

例えばこのようにグリーンがIPポイントから斜めに配置されたグリーンがあるとします。
左手前から右奥に向かって伸びる形状です。
この場合、セカンド地点はどこに設定することが理想でしょうか。

黄色がIPポイント。IPより右にいくとセカンドが難しくなる。

もちろんボールコントロールの精度にもよりますが、一番はグリーンを縦に長く使える方向にセカンド地点を設定することです。
この場合、左から右奥にグリーンが斜めに配置されています。そのため、フェアウェイ右サイドから打っていくとグリーンの縦幅はとても狭いエリアに撃たなければならなくなります。少しでもショットを引っ掛けると、グリーン奥のアプローチが難しいエリアに行くことになるので、より困難な状況になりえます。
そのため、フェアウェイの左サイドにボールを置くことで、グリーンを縦長に配置することができます。そうなるとグリーンを長く使えるので、ボールをグリーン上に止めやすくなります
このようにIPポイントから斜め45度に配置されたグリーンをレダングリーンと呼んだりします。

プラトーグリーンの罠

プラトーグリーンは日本では砲台グリーンと呼ばれています。砲台なのでフェアウェイからグリーンにかけて高台にグリーン面が設定されています。この高くなっているところには罠があります。

特にロングショットを求められる場合、ボールのランディングアングルを稼げない場合に発生します。
他の位置より高台になっているのでボールを止めることが難しくなります。

廣野GC

キャリーの高さが出るショットを選択し、高さが確保できない場合は、ピンポジションに対して安全なエリアへのリスク回避をしなければならないかもしれません
ショートアプローチも距離感が難しくなるので、ボールの高さ、スピン量を考慮して打っていく必要があります。

コースマネージメントはグリーンから。
チェスのように先読みし、チェックメイトしていきたいですね。

次回はパッティングのエネルギーロスについて。????さあパッティングの世界へ。

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