#29 飛距離を伸ばせ!!フォースを攻略する!

ドライバーショット

飛距離を伸ばす、ヘッドスピードを上げる。ゴルファーにとって永遠の課題であり、逃げることのできない課題でもあります。
飛距離は使える範囲で伸ばした方がいいと考えられることもありますが、できるだけ伸ばした方がいいと私は考えています。例えば、現在のPGAツアーの選手が20yd飛距離が伸びたとします、十分に飛距離を持っている選手でも飛距離が伸びると1ラウンドで平均2ストロークスコアが良くなると言われています。ということは、アマチュアゴルファーにとって飛距離アップはスコアアップに最も貢献する可能性がある項目なのです。

では、なかなか伸びない飛距離についてどのようにしていけば伸ばせていけるのか。
事例やトッププロが飛距離アップを達成した際のポイントについて解説していきます。

リアクションフォースを制する

さて、ヘッドスピードを向上させるには床半力を最大限利用し、身体の体幹をスピーディーに回旋させシャフトに大きな負荷を掛けることがとても効率的です。大きな負荷をかけるためにはキネマティックシークエンスを最適化し、最大効率でインパクトを迎えることが重要です。

私たちが取り扱っているBalancegolfでは、このリアクションフォースをプレーヤーの身体にとって最も効率的な使い方を提案しています。そのためスクリーニング後のBalancegolferは飛距離の向上がとてもスムーズです。

リアクションフォースには3方向が定義されています。

  • ホリゾンタルフォース(横方向)
  • トルク(回転)
  • バーティカルフォース(縦方向)

この3つのフォースは全て高めることも重要ですが、得意なフォースを有効に使うことも大切です。
またクラブにかかるフォースもあります。
全ての力(フォース)を有効に扱うと最大限のスピードを得ることができます。

最高速でインパクトするために

飛距離を向上させるためには、ヘッドスピードが最高速でインパクトしなければなりません
多くのプレーヤーがヘッドスピードが最高速から落ちたタイミングでインパクトしていたり、または、最高速が出る前にインパクトしていたりします

なぜ最高速でインパクトできないのか。それはキネマティックシークエンスが整ってないからというのが最も正解に近いと思います。
キネマティックシークエンスは、身体の加速する順番です。この順番を整えることで、身体が順番通りに減速しヘッドスピードが最大速でインパクトを迎えます。いいポイントで減速することがとても重要になります。

下の波のグラフがキネマティックシークエンスだ。黄色が下半身。水色が体幹。ピンクが腕。オレンジがクラブ。下方向がバックスイング側、上方向がフォロー側への加速度を示している。

ホリゾンタルピーク

横方向のフォースが最大となるポイントは、切り返し直後
この時に、ホリゾンタルフォースのピークを迎えないと全てのタイミングがずれてしまいます。
しかし、ズレたからと言ってボールが打てないということはありません。効率が悪くなるだけです。 

私の頭の中は矢印だらけ

トルクピーク

回転のフォースのピークはP5手前です。
スイングカタリストのセミナーでは、腕のスイングでリアクションフォースは変化しないと言われていますが、私は大きく変化が起きると考えています。このトルクピークで腕は、ハンドパス(手の軌道)の最下点に向かってリリースを開始します。この時に、ボール方向に向かって腕を振ってしまうと、トルクフォースとハンドパスのリアクションフォースがぶつかってしまい、身体の回転を抑制してしまう可能性があると考えています。身体を回転させるには、腕から生まれるリアクションフォースも重要だと私は考えています。

バーティカルピーク

縦方向のピークはP5からP6までです。このバーティカルフォースのタイミングは、ほとんどのプレーヤーが遅いと言われています。とても厄介なのはリアクションフォースは身体からフォースをかける→その後地面から跳ね返ってくる。とこのように時差があります。なので、画像で見た動作とリアクションフォースのタイミングは一致しません。そのため多くのプレーヤーが遅いとなるのです。

このバーティカルフォースのタイミングとホリゾンタルの逆方向のフォースタイミングが一致すると最高のパフォーマンスが出せると言われています。

バーティカルをグイグイ伸ばす

全てを目的別に行うと途方もない時間と労力が必要です。
なので、私はバーティカルフォースをグイグイ伸ばすことをおすすめしています。Balancegolfでの私の中での統計では、日本人の体型はバーティカルフォースが最も生み出しにくい構造です。トルクやホリゾンタルは自然と効率がいい動きになっていることが多いです。しかし、ブレーキングフォース、バーティカルフォースと最後の締めくくりとなるフォースを生み出すのはみんな苦手です。
そして、取り組んでいくとなぜかバーティカルを生み出したいのに他のフォースも強くなるといった面白い状態になることがあります。なので、全部伸ばすのが最も効率的だと思っています。

強烈な飛距離を生み出すツアープロ、ブライソンデシャンボー、そしてロリーマキロイもこのバーティカルフォースに多くの時間をかけて取り組んだようです。バーティカルフォースは縦方向のフォースです。そのため、腕のフォースも縦なので腕と脚の両方のフォースをうまく組み合わせていくのが効率的でしょう。

私の取り組みとして、インパクトのフォースタイミングを効率化する練習はとてもよく行っています。
これはMach3SpeedTrainingで行われている練習をスイングに落とし込んだ練習法です。

リリースの自動化。ピークパワーを絞り出す!

運動はとてもシンプルで、左脚片足でスクワットしながらスイングします。片足が難しければ、両足でも大丈夫です。

強めのクローズスタンスで左足片足で立ってるつもりでアドレスします。右爪先は軽く地面に身体を支える程度にします。
バックスイングで、左膝、足首、股関節を屈曲し、片足で軽くしゃがむようにバックスイングします。
そして、ダウンスイングでは曲げた脚3点をしっかり伸ばして、タイミングよくスイングします。
この3点を伸ばす力(トリプルエクステンション)腕のリリースがうまくタイミングが合えばとてもスムーズにスイングできることがイメージできます。私がよく使う表現は、ブランコを漕ぐようにスイングする。

このスイングができれば、腕を振る方向の意味もわかりますし、バーティカルタイミングも獲得できます。ゴルフクラブのフォースタイミングとも繋がるので、タイミングがずれているプレーヤーはかなり振りやすいと感じられます。
またクラブだけでなく、スイング練習器具を使うととても効率的なパワーアップが期待できます。
私はMach3グッズを多用しています。このグッズは様々な用途で使用できるので、ヘッドスピードアップ以外でも利用できとても優秀です。

現代プロとアマチュアの飛距離差というのは格段に差を広げられていると思います。これは身体がトレーニングなどで強くなったこともありますが、データを取り組んで最大効率化を図った結果だと思います。女子プロでも250ydは飛ばないと飛ばない部類になっています。
データから考えられた理論で、効率化を目指していきましょう。まだまだ飛距離アップはできますよ!

次回はジュニアゴルフから見たゴルフの行末。です。未来のゴルファーたちはどのように進んでいくのか。現場からお伝えします。

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