プロアマ問わず最も難しいショートゲームと言われているのが、ミッドレンジのショートゲームです。
30yd〜70yd間は十分に届く距離ではあるが、フルスイングでもなく、かといってスリークォーターがいいのか、ハーフスイングがいいのか微妙な距離です。
そして最も落としたくない(寄せたい)距離でもあります。
この距離のショートゲームで何が重要なのか。データを見ながら解説していきます。
スピン量と打ち出し角
この中途半端な距離をコントロールするためには、ボールの打ち出し角とスピン量をコントロールしなければなりません。
最も気をつけたいポイントは打ち出し角です。
打ち出し角(以降ランチアングル)はショートゲームではとても重要な項目になります。このランチアングルが毎スイングごとに変化すると、毎回打つ番手を変えながら打っているのと同じで距離をコントロールするのはとても大変です。なので、できる限り同じランチアングルで打てるように練習することが重要です。
ショートゲームのランチアングルは50yd以下は30度。50yd以上は25度前後になることが理想となっています。
距離のコントロールが難しいプレーヤーの多くは、このランチアングルが毎スイングごとに変化が起きます。

ランチアングルを安定させるには、インパクト時のシャフトリーンを安定させること、フェースのローテーションを減らすことが最も効果的です。
この二つを安定化させるとバックスピン量もコントロールできるので、ランチをスピンをコントロールできるようになってきます。

ボール位置から2メートル先に1.16メートルのゲートを設置する。そのゲートの下を通ればランチアングルは30度以下になる。30yd以下ならゲートのバー付近。50yd以上ならゲートの下を通すイメージを持とう。
クロックシステムで再現度を高める
クロックシステムはスイングの振り幅をコントロールし、スイングスピードをコントロールするスイング方法です。
クロックの文字通り自分のスイングの大きさを時計の文字盤に合わせて大きさをコントロールします。

重要なことはこの時計の振り幅をイメージして、その通りスイングできているかどうかが重要です。
ほとんどのプレーヤーはバックスイングを9:00で止めるつもりなのに、11:00までバックスイングしていたり、逆に8:30とかで止まっていたりします。
テンポは変えずに、スイングの大きさをコントロールできれば飛距離をコントロールできます。そして、ランチアングルも安定していれば思った距離にキャリーさせることができます。
そのためには、スマホで動画を撮りちゃんとイメージした通りスイングの大きさをコントロールできているかチェックすることが重要です。
キャリーゲーム
計測器が普及してきた現代では、ゲームのようにショートゲームの距離感をコントロールする練習ができます。
例えば、100yd、90yd、80yd、70yd、60yd、50ydと10yd刻みに打っていき、各ヤードごとに誤差をメモしながら練習していきます。これを行うことで、自分はどの距離が苦手なのかも理解できますし、得意な距離も確認することができます。
またデータを残しておき、後日取り組みの成果を確認することもできます。
このゲームは友達とかと勝負するのも楽しいと思います。

ショートゲームは練習すればするほど効果を発揮します。取りこぼしはできるだけしたくない。
そのためには練習を重ねて距離感をコントロールすることが必須になります。
次回は、風に対応する方法です。ご期待ください!
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