#33 世界のゴルフレッスン

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今、ゴルフ界は技術、AIの進歩により飛距離も方向性も格段に向上するようになりました。
またゴルフレッスンも様々な理論が事実に基づいて確立されてきました。
では、この先ゴルフ界はどのように進んでいくのでしょうか。今年は悲願のロリーマキロイの生涯グランドスラムもありました。今後はボール規定も改変されます。私が身を置くゴルフレッスン業界はどうなるのか。PGAショーの様子も踏まえて考えていきます。

PGAショーからみたゴルフ

毎年2月にアメリカで行われるPGAショー。世界の名だたるコーチは前日のゴルフフォーラムで長時間論議し、ゴルフ討論を繰り広げます。そして、ショー当日は全世界のゴルフに関連する企業が集まり、ビジネスを展開します。
さて、PGAショーでは昨今話題となりやすいAIについてゴルフでも取り扱われています。
ゴルフでのAI活用は様々あり、今後広まっていくであろうジャンルは「ゴルフレッスン」です。現在、マーカーレスモーションキャプチャーがどんどん広まってきています。このマーカーレスモーションキャプチャーもAIでスイング動画からキャプチャーします。この結果から、ゴルフレッスンでもAIでレッスンができるようになる未来がもう見えてきています。

さて、こうなるとゴルフレッスンを生業としているゴルフコーチは大きな打撃になる可能性があります。スイングの形だけを作る。またはグループレッスンでみんなが同じことに取り組む。このようなレッスン体系はすべてAIにとって変えられる可能性があります。AIを活用したほうがコストも削減でき、多くのプレーヤーを取り込め利益率も向上するでしょう。

さて、我々が生き残っていくためにはどうすればいいのか。
それはAIにはできない感情や感覚、そしてメンタル的なことを人間同士の感覚でやり取りし、AIにはできない感覚の共有をしながらゴルフに取り組んでいくこと。そして、個々を理解する心を持って一緒に取り組むことが重要になると考えています。
ゴルフはスイングという技術だけでは上手くなれないのは、このブログの読者の皆様は十分に理解くださっていると思います。ここには人と人とのコミュニケーションが重要であったり、実際にデモンストレーションを見るという学習はとても重要なのです。私がラウンドレッスンにこだわる理由、そして、ラウンドレッスンの際は常にプレーしながら行うのもここに理由があるのです。
今後のゴルフレッスン業界は、本物のプロゴルファーしか生き残っていくのは難しいでしょう。理論を語るだけ、ゴルフが上手いだけのコーチはコーチではなくなっていくでしょう。

世界のゴルフレッスン

我々が住む日本でゴルフレッスンを受ける際どれぐらいのレッスン費用でしょうか。
私が知っている料金では、1時間¥100,000-が最高額で、高いレッスン費用で1時間¥50,000-でしょうか。
またラウンドレッスンと宿泊などパッケージ販売さえることもありますので様々な料金体系がありこれぐらいというのが言えないのが現実です。
このような料金を見て皆さんはどう思うのでしょうか。私自身、世界のゴルフレッスンを見てみて考えることがあります。

料金はさておき、世界のゴルフレッスンはどのようなことをするのか。傾向が見えてきました。
それは「シンプル」になってきているということ。
これは現代、弾道計測器やモーションキャプチャー、床半力計などを目に見えない動きや力を目にみえるようになってきました。そのため、ゴルフのスイングもより効率的な動きが理解されてきました。そのため今までトライアンドエラーが多かったものが、一気に答えにたどり着くようなレッスンが多くなりました。なので、どんどんレッスンもスイングもシンプルになったと思います。
そして、より個人に寄り添ったスイングがコーチから提供されるようになってきます。
トラックマン、フォーサイト、スイングカタリストなど様々な計器から得られる情報を読み取り、個性をどう活用するのか。最適解を導き出しやすくなったと言えます。しかし、いくら最適解だからと言ってもその人の気持ちや感情までは判断できません。そこはコーチの仕事。ゴルフコーチは技術だけでなく、メンタルやその人に寄り添って共に進んでいけるようコーチングできる人材が今後でも世界で重要となっていくでしょう。そういった人物のレッスンフィは高額になるでしょう。

スポーツは人と人でしか上手く離れない。
私はそう思っています。

次回はスイングのストレスを目視する。
目に見えないものを目視するためには。そもそもストレスとは。
解説していきます。

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