ドラコンホールだから思いっきり飛ばしたい!最終ホールで2オン狙うために飛ばしたい。
色んな状況で、「このホールはできるだけ飛ばしたい」なんてことよくあると思います。今回は一時の飛距離を獲得する方法をいくつかご紹介します。
一時の飛距離なので、コントロール性は度外視です。しかし、この一時の飛距離を練習することで飛距離アップにつながる可能性もあるので、ぜひ試していただければと思います。もちろん身体的負担もかなり大きいですので、多様は厳禁です。
ベースとなる自分のスイングを知ること
まず最初に自分自身がどんなスイングなのかを理解しておくことが重要です。どんなスイングなのかというのは、スイングの形ではなくスイングの要素です。例えば飛距離で重要なのは
- ボール初速(スピード)
- 打ち出し角(入射角、ダイナミックロフト)
- バックスピン量
です。
この3点を押さえて理解できていれば、どこをどう伸ばすと飛距離が伸びるのか理解できます。
最適な打ち出し角を獲得する
まずは打ち出し角が重要です。
この打ち出し角はクラブのロフト、ダイナミックロフト(ボールにヘッドが接地した瞬間のクラブロフト)、ボールが要素として挙げられます。
ボールの打ち出し角については、最長飛距離獲得の場合大体、14°以上を獲得する必要があります。
クラブフィッティングの際、14°を獲得できるのかを目安にすることが大切です。
この打ち出し角はインパクトの際のフェースロケーションもかなり関係があります。
多くのゴルファーは打ち出し角を高くしようと、入射角のアッパーを強くしようとします。入射角とダイナミックロフトの差はスピンロフトとなり、バックスピン量を最適化する際に見なければならない指標になります。しかし、アッパーが強くなりすぎるとインパクトでフェースの下部にヒットし、ボールが上がらない+スピンが減りすぎる→いつもより飛ばない。といった状況も発生します。
インパクトロケーションはボールの打ち出し角を決める重要な要素の一つです。
しっかりフェース中央から少し上部でコンタクトすることが重要になるので、アッパーを強くしなければ打ち出し角を獲得できない場合、クラブのロフトを増やす、ボールを変えて高打ち出し角を獲得できるものに変える、などで対策するべきでしょう。間違ってもティを高くしようとしないでください。プロがティを高く設定するというプレーヤーに限って元々かなり低いティでプレーしているプレーヤーです。

下:フェース中央にヒットし、最適な打ち出し角を獲得した。
バックスピン量
現代のプレーヤー、特に早いヘッドスピードが獲得できないプレーヤーで発生している問題は、バックスピン量を獲得できていないという問題です。
私の下にもよくいらっしゃる女性でヘッドスピードは30m/sほど。このようなプレーヤーの方は打ち出し角を18°ほどバックスピン量を2800回転ほど欲しい。しかし、打ち出し角をクラブを変えることで獲得できてもバックスピン量を獲得することが難しいといった状況がありました。
「ドローの方が飛距離が伸びる」
この言葉を信じてやってきましたが、飛距離は伸びませんでした。しかし、ボールがよく飛ぶ条件がありました。「プッシュスライス」です。プッシュスライスを打つことで、バックスピン量と打ち出し角を最適化し、ヘッドスピードから考えられる最大距離を獲得できたのです。
ジュニアゴルフでもこのような状況はよくあります。現代のジュニアゴルフでは、身長に見合わない長いドライバーを使用する選手が多く見受けられます。しかし、それは今後のゴルフ生活において支障をきたす危険性があると私は考えています。なので、私が見ているジュニアゴルファーは基本的に身長に合ったドライバーを使用するように、親子共に賛同いただいています。
しかし、飛距離が出る方がジュニア時代は圧倒的に有利です。そのため、プッシュアウト系の球は飛距離を伸ばす上でとても優位な球筋です。アドレスより右に打ち出すことは悪いことではない。そう認識していただいてます。
一発飛距離を獲得したい。そんな場合、思い切ってプッシュアウトを打ってみましょう。
自分のクラブパスを理解していれば、少しアドレスを変化させるだけで打てるはずです。PGA選手でこの1発を打つ際、よく行っているのは、「アドレスをクローズにする」「リードレッグを内旋させる」この2点はクラブパスを強いインサイドアウトを形成するのに役立ちます。

胸郭を安定させる
強くスイングするためには、胸郭を安定させる必要があります。この安定は体幹の安定にも繋がり、体幹が安定することで前鋸筋を有効的に使え、強くスイングしても腕が安定できます。
体幹の安定は常に行っていきたい項目ではあります。
体幹を安定させるには、表層筋の強さではなく、呼吸筋や深層筋インナーマッスルなどが重要です。特に骨が存在しない腹部は呼吸筋を活用し、安定を図りたいです。
胸郭は呼吸と同期するように動きます。胸郭下部は息を吸い込むと前後左右に膨らみ、息を吐くと萎みます。そして腹部は、腹式呼吸のように、息を吸えば膨らみ、吐けば凹みます。
ゴルフでの腹部は、胸郭が萎んだ状態、そして腹部は軽く凹んでいる状態が理想です。
一番意識したいのは、胸郭のしぼみです。この萎んでいる状態を作れれば、腹部も理想的な状態を形成しやすいです。
まずは呼吸の練習をしてみましょう。
胸郭下部(肋骨の下2本)を手で掴みます。そして、大きく腹式呼吸を行って胸郭の動きを手を通じて感じてみましょう。そして大きく吸って胸郭を膨らませ、そしてしっかり息を吐いて胸郭を萎ませます。この状態がスイングの上で重要なポジションになります。
普段からこの胸郭の安定位にできれば最高です。
なので、ここで飛ばしたい時は、息をしっかり吐いて胸郭を安定させ、体幹を安定させましょう。
練習をこなしていけは、軽く深呼吸するだけで安定位に固定できます。
シンプルなようで難しい飛距離の獲得。
一発の飛ばしより、安定的に飛ばせた方がスコアには繋がる気がします。
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次回は、ショートゲームを練習してショットも上手くなる方法を解説していきます。
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