さて、ちょっと意味不明なタイトルですがとても重要な事なのです。ここを履き違えてしまうと、あれ何してたっけ?ってなる可能性が高いし、ゴルフが上手くなるために練習しているはずなのに、ただの運動になってしまう(まあそれも悪くないんですが…やるなら上手くなりたい!)かもしれません。
スイングの目的を理解せずに練習して、上手くならない!っていってる方は確実に目的を履き違えているはず。今回はゴルフスイングの目的についてお話していきます。
すごくシンプルに言いますと、スイングの目的はボールを狙ったところに落とし止めること。と言えると思います。
やはり、ボールが狙ったところに行かないとスコアになりませんし、ボールが止まらなければこれまたカップの周りを行ったり来たり。これもスコアになりません。狙ったところに飛ばして、ボールを止めるには下記の要素が重要になると思います。
- ローポイントの安定
- クラブパス(クラブ軌道)のコントロール
- フェースアングルのコントロール
- ヘッドスピードのコントロール
この4つを練習することでゴルフの大事なこと狙ったとこに打ち出して止めるが実現できるとおもいます。どんな練習をするのか。それはプレーヤー次第だし、プレーヤーのスコアは何が原因で悪くなっているのか。それはdecadeとかでスコアの貢献度を計算しながら対策していくしかありません。
では、この4つの項目がなぜ大切なのか見ていきましょう。
飛球法則Dプレーン
ボールが打ち出され、飛球線を描きながらボールが飛んでいく。プロたちが打つ球筋は限りなくまっすぐに見えますが、必ず曲がっています。このボールの飛球法則は現代ではDプレーンと呼ばれる飛球法則が最も信用されています。
Dプレーンの最も簡単な考え方は、インパクト時フェースの向きに対してクラブパスはどういう軌道を描いてきたか。ということです。超簡単なモデルで説明します。
フェースの向きがターゲットに対して直角にインパクトしたとします。打点もフェースのど真ん中(重心)。このフェースの向きに対して直角にインパクトすればボールはまっすぐ飛んでいきます(白)。もし、クラブがフェースの向きに対してアウトサイドからインパクトするとボールはスライスしていきます。逆も同じパターンで、フェースの向きに対してインサイドからインパクトするとフックになります。
打ち出し方向はフェースの向きに依存します(後で詳しく)。なので、上記の場合は、ボールの打ち出しはどの軌道でも同じで、途中からボールが曲がっていく軌道がクラブパスからくるものです。
ローポイントの重要性
では次にローポイントについて。ローポイントとはクラブの軌道が一番低い点を言います。あくまでこれは点にします。インパクトゾーンとして捉えるとめちゃくちゃ話がややこしくなるので笑
このローポイントはできる限り固定することが、スイングにとってとても有益なことになります。
まず、ローポイントを安定できるということは、クラブのアタックアングル(入射角)をコントロールさせることができます。とういことは、アイアンやFWなどはダウンブロー、ドライバーはアッパーブローに打てるということです。もちろん傾斜でのショットにも有益で、左足下りの場合、普段よりアタックアングルが鋭角にならなければなりません。ローポイントが安定しているということは、ダフリのミスやトップなどはかなり発生しにくくなります。
ローポイントを安定させるには
ローポイントを安定させるには、センターバランスを維持することが重要です。
センターバランスとは、上半身の中心、重心、下半身の中心を正面から見た時、縦軸で安定させることです。この思考はスウェーデン発のゴルフシステムBALANCEGOLFで提唱されています。
BALANCEGOLF選手ではありませんが、BALANCEGOLF提唱者エリックの友人Hansが指導しているスウェーデン選手Aberg
このラインさえぶれなければローポイントは安定できます。
ライ角によるクラブパスの変化
もう一つはこのローポイントが安定していると、クラブパスにも影響があります。少しわかりにくいので、ドライバーショットで想定します。
インパクト時、ドライバーの平均ライ角は45度と言われています。
そして、このライ角に沿ってスイングプレーンが形成されます。
では、この時ちょうどローポイントでインパクトできた場合、クラブはほぼスクエアと言っていいでしょう(スイングプレーンが飛球線に対してスクエアな場合)。では、この斜めのプレーンが原因でローポイントより手前はインサイドアウト、ローポイントを過ぎた後はアウトサイドインになることがわかりますね。
ドライバーショットはスイングプレーンを傾ける
ということは、唯一アッパーで打ちたいドライバーショット。スクエアなプレーンの場合、アッパーな入射角にしたいとなると、アウトサイドインになります。ということは、捕まったドローは難しくなりますね。なので、ドライバーショットに限り、スインププレーンを少しインサイド寄りに設定してフェースも閉じてしまうのでオープンにセットすることで、インサイドアタックのスクエアフェースインパクトが実現できます。
距離感を合わせるためのヘッドスピードコントロール
さて、飛距離🟰ヘッドスピードです。簡単すぎて怒られるかもしれませんが笑
ここではパターを例に挙げてみます。パッティングももちろんですがスイングプレーン、ローポイント、フェースコントロールが重要です。
ヘッドスピードのコントロールは距離感に直接影響してきます。ショットやアプローチの場合、スイングがある程度大きいのでヘッドスピードコントロールはある程度行いやすくなります。しかし、スイングがそもそも小さいパターはヘッドスピードコントロールが難しくなります。
物体を加速させながら打つショットは、よくミート率という表現を使います。初速➗ヘッドスピードで割り出します。ミート率の誤解はフェースのいいところで当たったかどうか。ではありませんのでご注意を。(この場合トォヒットすれば強烈にミート率が上がります1.6とか笑)
パッティングではミート率は1に近づけることが理想と言われてます。僕のイメージは1〜0.7ぐらいがいいなと思ってます。ミート率1ということはヘッドスピード🟰初速です。なので、距離感をコントロースしやすいストロークといえます。
ショットの場合、ヘッドスピードは加速しながらボールにインパクトすることが理想的です。しかし、パッティングの場合、ヘッドスピードの加速度は0の方がいいです。その方がヘッドスピードがコントロールしやすいです。加速度0?何それという方に簡単に説明します。
加速度0ということはダウンスイング以降のヘッドスピードが維持したままインパクトするということです。ヘッドスピードが加速したままインパクトしてしまうと、ボール初速がコントロールが難しい他に、フェースアングルのコントロール、またローポイントのコントロールも難しくなってしまいます。
パッティングストローク計測器CAPTOのデータを見てみます。緑が理想的な加速度を表しています。黄色と水色の線は実際に選手がストロークしたデータです。黄色の縦線が切り返し、オレンジがインパクトです。下記の状態の場合、インパクト(オレンジ)を見ると緑の理想的な加速度0から、インパクト時は加速度の線がかなり上方に離れています。そのためボールに向かって加速度が上昇したままインパクトしてしまった状態です。結果として、フェースアングルのコントロールがとても難しい状態でした。
少し改善のドリルを行い、再度計測しました。
かなり理想的な数値に近づいたと思います。オレンジ時点で緑と実測線がほぼ一致してます。結果として、フェースアングルのコントロール、そして距離感のコントロールも改善されました。
打ち出し角が小さく(パッティングの場合、1〜3度)比較的ローポイントも安定的なパッティングはこの加速度も重要な要素の一つです。1mのパッティングではフェースの向きが2度以上になると、ボールがカップに沈むことはありません。
今回は、ゴルフスイングの目的を簡単に(どこが?笑)説明していきました!目的を間違えないようにゴルフの練習を行なっていきましょう!!
次回は我々が扱っているスウェーデン発のゴルフシステム「バランスゴルフBALANCEGOLF」についてお話していこうと思います。コーチ向けの内容ではなく、アマチュアの方々、選手の方々に向けて発信していきます!!