ゴルフには集中力がとても大切です。
集中力を辞典で調べると「 力や神経を)ひとところに集め、そそぐこと」と記されています。
確かに勉強やテストでは、外からの情報をカットして目の前の問題に集中力を注ぐとベストな点数を獲得できると思います。しかし、刻々と変化するスポーツにおいてはたして勉強などと同じような集中力を発揮することがパフォーマンスに繋がるのでしょうか。
今回はスポーツパフォーマンスにおける集中力について解説していこうと思います。
集中力→パフォーマンスアップを実現するには
スポーツパフォーマンスにおいても集中力が高い方がパフォーマンスアップは実現できます。そして、フローやゾーンといった精神領域に到達すると、潜在能力が存分に発揮できます。
ゴルフは競技時間がとても長い特殊なスポーツです。そのため、集中力がもたず後半に集中できないといった障害が発生します。また、繊細なスポーツなので外部からの音や、周囲の動きで自分の動きに支障が出ることもよくあります。
では、ゴルフでの集中力はどのように発揮またどうすれば集中力を得られるのでしょうか。
まず勉強との違いとして、右脳と左脳を使い分ける必要があります。
簡単に解説すると右脳はイメージや感覚を司る脳。左脳は計算や考えを司る脳です。

ゴルフでは右脳を優勢に使う必要があります。しかし、スイングの形などに囚われ、左脳が優位に働きやすいスポーツです。この左脳と右脳の切り替えが集中力を高めるヒントです。
リラックスvs緊張
集中力を発揮するにはメンタルの状態も非常に大切です。
リラックスと緊張は相反するもの。この心理状態をプレーヤー自身でコントロールできるようになると、集中力を獲得できるようになると思います。
もっとも集中力を発揮できる状態は緊張とリラックスの中間にあるとおもいます。

この水色ゾーンにいかに入れるかがとても重要だと思います。言語化すると平常心というのがイメージしやすいかなと思います。
しかし、プレーヤーによって平常心よりリラックス側のほうがいいプレーヤーもいますし、私のように少し緊張側のほうがパフォーマンスを発揮しやすい場合もあります。
これは経験を通して、どちらがいいのか試していく、過去の経験から探っていく。ことが効果的でしょう。
リラックスしすぎても緊張しすぎてもパフォーマンスが発揮できないのです。
イメージを構築する練習をしよう
まずは普段の練習に着眼してみましょう。
普段どんな練習をされてますか?
練習場に到着して、打席に入り…とりあえず打ち出す。こうかなこうかな?そういえば動画でこんなこと言ってたな。試すか…なんかちがうなー。動画見直してみよう。なるほど。よしやってみるか。んー違うなー。
とある私の前にいらっしゃった方の練習風景でした。多少イメージも盛られてます。申し訳ない。
でもいかがでしょうか。この感じだとコースでは集中力は発揮されるイメージもないし、パフォーマンスも発揮できないと思います。
やっぱり上手い方は練習の仕方も全く違います。ひとつひとつルーティーンを繰り返し、弾道をイメージしながら練習されてます。そして、悩んでいる雰囲気は一切醸し出しません。丁寧に丁寧。繰り返し、確認作業も一瞬です。
この自信をもって練習している雰囲気は、右脳が優勢になっていることが多いと思います。
また悩んでいる雰囲気を醸し出さないことで、コースでも平常心でプレーできることに繋がります。
ですので、集中力を高めるヒントはまずはイメージを作る練習をしましょう。
そして、うまい人の雰囲気を真似るようにしてみましょう。
それだけでも集中力や平常心を取り戻せると思います。

一点集中より広く大きくみる
クワイエットアイという言葉はご存知でしょうか?
ゴルフにおいて、一点集中をするというよりこのクワイエットアイ状態になることが理想的と言われています。
このクワイエットアイですが、トレーニングをすることで獲得できるようになります。
よくあるのはパッティングで集中しすぎて、身体の安定が乏しくなりストロークが安定しないといった状態がよくあります。家では安定してストロークできているのに、コースにいくと安定しない。
もしかすると、集中しすぎて逆に緊張が増し、安定が欠けているのかもしれません。
クワイエットアイは体感していただくとわかりますが、一点集中ではなくとても大きい視野の中でボールをみている感じになります。
ゾーンやフロー状態を体験した方は思い当たると思いますが、一点集中している時より、ぼやっとふわっとしている時がパフォーマンスが出せていたと思います。
では、クワイエットアイを練習してみましょう。
パッティングで練習してみます。
アドレスしてボールに視点を置きます。そして、視野のギリギリにボールや目標をおき、打つボールと前後の2つの目標、この3つが全て見えている状態でストロークします。ストローク中に3つのうちどのボールも視野から消えてはいけません。

いかがでしたでしょうか?
ゴルフのパフォーマンスアップのためには集中力も必要不可欠。
しかし、ただ集中すればいいというものではないということが理解できたと思います。
クワイエットアイや脳の切り替えはコツコツ地道に取り組んでいくことが大切です。
練習から丁寧に。そして、パフォーマンスを発揮できる集中力を構築できるように取り組んでいきましょう!
次回はショートアプローチです。50yd以下のアプローチのベースの考えを解説していきたいと思います。
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