ゴルフの練習はすごく特殊な環境です。練習は練習場で練習し,ラウンドはコースで行う。
野球やサッカーは,競技と同じフィールドで行うのに対し,ゴルフは別の場所で行う。
なかなか不思議な競技です。
そのため,ゴルフの練習は工夫が必要です。ゴルフのスキルアップに必要不可欠なのは,もちろん球を打つ技術,球をコントロールする技術。ただボールを打つだけでもこのスキルは身につきますが,ゴルフはこれだけではなかなか上手くいきません。
今回は,普段のゴルフ練習をいかにラウンドに繋げるかについて考えていきたいと思います。
インドアorアウトドア
ゴルフの練習にはインドア,アウトドアの選択肢があります。
都内のゴルファーのほとんどはインドア,コースに行くときアウトドアとなることが多いです。
逆に都市部以外のゴルファーはインドアは行ったことがない!などいろいろいらっしゃいます。
はたしてどちらの練習環境がいいのか?
この2種の練習環境について。色んなメリットデメリットを挙げていきます。
スイングの形成,飛距離アップにはインドアが最適!
まずインドアという環境は,実際に球が飛んでいく風景を見ることができません。かなり大きいインドア施設なら別ですが。
インドア施設では,カメラやレーダーでボールクラブをトラックし,計算値にてボールのフライトデータを映し出します。そのため環境に関係なく誤差の少ない球筋を映し出してくれます。
また,スカイトラックやトラックマン,フォーサイトなどで目には見えない球の曲がり,クラブパスやフェースアングル,クラブの入射角など様々なデータを詳細に見ることができ,スイングの形成にはとても有効な環境です。
また,ボールの飛球方向を無視(ってことはないですが)できるので,飛距離アップには一番もってこいの環境です。アウトドアの環境だと,飛距離というのは,ボールのところまで行って初めてわかります。しかし,球の曲がりの方が気になってしまうのがアウトドアのデメリット。そのため飛距離アップするならインドアの環境が一番です。
インドアの環境が特に優位に働くのは,天候,季節に影響されないということ。
ゴルフボールは寒い環境になると,ボールのコンプレッションが落ち,飛距離が落ちます。
HOT249yd・COLD229yd
ボールの温度で約20ydの差が出た。MYGOLF SPY
なので,自分のスイングデータを正確に理解したい時,飛距離アップを目指したい場合はインドアでの練習が効果的と言えます。
空間認識力とイメージ力をつける!アウトドアで脳力アップ!!
次にアウトドアでの練習メリットを紹介していきます。
アウトドアでは、インドアと違い大きく開けた環境です。そこでは空間認識力とイメージ力をつけることができます。
空間認識力とは、私たちが生きる3D空間をしっかり認識できるかどうか。ということです。
縦×横だと2Dです。これに奥行きが加わることで3Dとなります。
ゴルフでいうと縦(球筋の高さ)×横(打ち出し方向)×奥行き(飛距離)です。
この3つを上手く認識できればゴルフの能力は格段に向上します。例えばこの3つがとても重要になるのはショートゲームです。ショートゲームは飛ばさない技術です。そしてその飛ばさない中で、高さ、スピン、初速をコントロールすることでピンに近づけられるのです。単純になんとなくピンに向かって打っているだけでは、自分の好きな距離じゃない限りボールをピンに近づけられることはありません。

この3つを認識し、その空間にボールを飛ばしていくイメージを作るにもアウトドアはもってこいです。このイメージ力は実際にコースに行っても必ず必要な技術です。ショートゲームに限らず、通常のショットも大切ですし、パッティングでもラインをどう形成するのかでイメージ力はとても重要になってきます。普段の練習から球筋のイメージ力をつけること。これを習慣にしておけばコースに行ってもイメージを沸き立てて、様々な環境に対応できると思います。
初心者はインドアがおすすめ!
ゴルフ初心者の方がどうゴルフをスタートするのか。様々なルートがあると思います。
私のおすすめは、まずはゴルフコーチにレッスンを依頼しましょう。できればマンツーマンのプライベートレッスンがいいですが、初心者だけが集まるような2〜5名ぐらいまでのグループセッションがおすすめです。あまりに大人数のグループセッションでは、自分が何をしていのかわからず、また失敗した時の原因を知ることも難しくなります。
また、インドアの利点として個室のような感覚があるので集中して練習することができます。大きなフィールドになると、みたことない様々な場所に目がいきあまり集中できないといったデメリットがあります。
そして、失敗することが当たり前の初心者の方も安心して失敗できますし、天候などにも左右されないので、ゴルフ独特の天候対策は考えなくて良くなります。
初心者の方は始めは、インドアのレッスンで定期的にレッスンを受講することをおすすめします。
私の仲間達はとても優秀なコーチが多いです。全国どこでもご紹介も可能なのでご要望あればDMやInstagramのDMにてご連絡ください。

上級者になるほどアウトドアを活用しよう
上級者に必要なのは、球筋を作ること。
コースでは様々な状況下でボールをコントロールしながらラウンドしていかなければなりません。
そのため、自分が打ちたい球筋ばかり打つ練習だけでは対応できない環境が発生してきます。なので、球筋を作るためにアウトドアの練習場で実際に飛んでいく球を見ながら、対応力を磨いていくことが重要だと思います。

また、インドアではブロック練習(同じ動作を繰り返すような練習)が主になりやすいですが、ゴルフスキルに直結するようなランダム練習場(毎打違うターゲットを狙う練習)やゲーム練習(実際のゴルのように指定された方向、距離を打つ練習場)を行えるので、レベルアップに直結する練習に取り組みやすいです。
どう練習する?インドア・アウトドアの使い分け
私の練習は週2回の練習(トレーニング以外)です。なので、週に1度づつインドア・アウトドアで練習しています。練習に行けない場合はアウトドアでの練習を主としています。
ここではレベルによって分けるのがいいかと私は考えています。
例えば平均スコアが90ぐらいのプレーヤー(90プレーヤーと言ってます)は、週に3度練習できるとします。そうなると週1インドア、週2アウトドアといったプランで練習していくのがいいと思います。
100プレーヤーになると逆転し、週2インドア、週1アウトドアみたいな感じです。
もちろん自分がこうしたい、ここを治したい。といった目的があってこのプランを変更するのは大賛成です。やりたくないことは、ただ単に練習に行って球を打つだけで終わること。
運動を目的として行ってるなら、アウトドアで目一杯振り回して、球がどかーんと飛んでいく光景を目にするのはとてもストレス解消にいいと思います。
レベルアップと考えると少しメリットが薄いように感じます。
ゴルフは練習しなければ、相手は自然なので上手くなることはありません。相手は失敗してくれませんから。
練習場所も効率的に選んで、どんどんレベルアップしていきましょう!!
次回はラウンドレッスンのススメ!!レベルアップに直結するラウンドレッスンについて書いていきます!
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